おとといきやがれ!

何もなし得ていない人たちのマガジン。

come☆back 近藤リリカ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『夢を叶えるためには、もっと大きくならなくちゃいけないなと思っています』

 

 

 

 

- 近藤さん、とりあえず座ってください(笑)

近藤:あ、すみません。つい癖で・・・(笑)




- 早速ですが、少し突っ込んだ話を。2016年まで行っていたソロでの活動を突然休止して、2017年、新プロジェクトである come☆backに加入するまでの経緯を教えてもらえますか?


近藤:実は、ほとんど何も考えてなかったんですよね(笑)。これまでもソロ活動を精力的に行ってきていて、不満もないし、何より楽しかったから。アイドル活動を始めてから 3年が経ったわけですが、充実していなかった時期がないくらいです。ただ、他のアイドルユニットを見ていて、楽しそうでいいなぁ〜とは思っていて。それで、スタッフの前とか事務所内とかでも「いいなぁ〜。わたしもユニットでやりたい〜」ってずっと言ってたら、ついに話が来てしまった(笑)。一応、雑談として言ってたつもりだったんですが、ユニットでやりたいということ自体は本当だったので、「じゃあ、やろう!」という感じで話がトントン進んでいきました。アイドルを辞めるわけではないし、そもそもがソロ活動だったから、周りと相談する必要もあんまりなかったですし。 




- それまでソロで活動されてきたということですが、ユニット活動を始めるにあたって反響はありましたか? ファンからすれば、活躍の幅が狭まってしまうように感じるところだと思いますが・・・。

近藤:たしかに、ソロ活動をしている時の私の活動は、私とファンの間だけの、クローズドなものだという感覚でいてくれたと思いますから、そこは不安にさせてしまったかもしれません。ただ、アイドルを始めた時に決めた目標や、ライブのようなファンのみなさんと会える機会で常々伝えてきた夢を叶えるためには、もっと大きくならなくちゃいけないなと思っています。大きくなるためだったら、何でもするつもりですし、そこはみんなもわかってくるって信じてますから。それに、今回組むユニットはメンバーそれぞれソロで活動していた経験がある子たちなので、変に馴れあったりはしません。ビジネスパートナーといってもいいかもしれません。



- ビジネスパートナーですか。

近藤:はい! もちろん仲は良いですし、楽屋ではイチャイチャしたり、「snow」で撮影会になったり、普通の女の子同士ですけどね(笑)



- ところで、近藤さんがアイドル活動を始めたきっかけって何でしたか?

近藤:高校2年生の時に、学校には行ってたものの、部活もやってなくてバイトも辞めちゃって、暇で本ばっかり読んでたんですけど。その頃に読んだ小説で、「世界がもうすぐ終わっちゃうから一番やりたいことをやろう」って魚屋さんになったオジサンが出てきたんです。その人がどうして魚屋さんになったのかというと、マグロの解体ショーがやりたかったみたいで。私、小さい頃に市場に連れて行ってもらって、そこで見たマグロの解体ショーにものすごく感動したんですけど、自分がそっちの立場になるっていうことは考えたこともないまま気がついたら大人になっちゃってて。でも今、たとえば本当に世界が終わっちゃうなら何しようかなと思った時に浮かんだのが、当時見かけた市場での映像だったんですね。小説の中でオジサンは、最初こそ地球が終わってしまうことに絶望していたんですけど、解体ショーをやっていくうちに、自分がいかにお客さんを楽しませられているのかだったり、たとえほんのひと時であってもお客さんの人生に充実感を与えられているんだということに気がついて、その道を極めていくことにしたんですね。



- その後が気になりますね。

 
近藤:結局、オジサンがどうなったかはわかりませんが、その小説で「世界」と呼んでいるものは、「人生」のことなんじゃないかなって思ったんです。考えてみたら、世界が終わっちゃうのも、人生が終わるのも同じな気がして。むしろ、世界が終わるってわかっている方が計画も立てやすいくらいで。実際には、人生なんて何が起こるかわからないんだし。それで、じゃあたとえば私が「世界が終わっちゃうぞ」っていう現実に直面したらどうするんだろうなって考えてみたら、人に喜んでもらったり、楽しんでもらったりするのが一番嬉しいと思って。人前に立って喋ったり、歌ったり踊ったりするのが好きだったので、じゃあアイドルになろうって思いました。




-  自分が目立ちたいとか、スターになりたいとかではないんですね?

近藤:そうですね。向いてそうなことを選んだら、自然とそこに至りました。「アイドルやる!」って初めて友達に言った時も、「リリカなら違和感ないね〜」って言われました。「無理だよ〜!」とか「やめときなって!」ぐらいのことは言われるつもりだったのに、「サービス精神旺盛だもんね〜」ってあっさり言われちゃいました(笑)。 そう言ってくれた子は逆に冷静で頭の良い子で、今はエンジニアやってます。私には絶対に無理だから、適材適所ってあるんだな〜と思いましたね。




- サービス精神旺盛なのは昔からだったんですね! そういえば、前回のファンクラブイベントでもファンに対して5分ずつのお喋り会があったらしいですね!

近藤:そうなんです! でも希望者が多くて時間がなくなっちゃったから、その日に喋ることができなかった人には「5分券」を配布して、他のイベントが終了した後に続きをやりました。




- なんとなくですが、近藤さんは "人" が好きなのかなって思いました。

近藤:そうかもしれないですね! だから、お喋り会もするし、ファンのみなさんのことを "人" として感じられる距離で接していきたいと強く思っています。ただ、最近はみんなとの距離がどうしても物理的に遠くなってしまって。たくさんの人に『私なりのマグロの解体ショー』を楽しんでもらいたいから、もっと売れなくちゃって思うんですけど。そう願えば願うほど、離れて行ってしまってるように思われちゃうんじゃないかなって。もちろん、私に取ってはどんなに大きな会場でライブができるようになっても、ファンのみなさんがすぐ隣にいてくれるような気持ちではいるんですけれど。



- ファンとの距離を考えるにあたって、ユニットを組んだというのには何か意味があったんですか?

近藤:ユニットを組めば、ファンのみんなから考えると少し遠いところに行ったように見えるかもしれません。でも、come☆backを通してもっともっと大きい存在になる必要があるんです。なぜかというと、今はまだアイドル業界の中では底辺中の底辺って感じなので、どれだけ言葉で伝えても伝わってないなと感じることがたくさんあるんです。もっともっと届けたいという気持ちも、結局はエゴだから。だから言葉だけじゃなくて、実際のアクションとしてみんなに気持ちを伝えていきたいんです。そのために、これからも頑張ってやりたい仕事をやりたいようにできるだけの力をつけられれば、その時にファンのみんなともっともっと一緒に楽しいことができるんじゃないかなって思ってるんです。もちろん、ただワガママを通したいというわけではなくて、どのくらいの規模でどんな内容のことをどうやって運営して...といったことも自分の頭で考えて実行できるようになったらの話ですが...。それが『力をつける』という意味だとも思いますし。



- ゴールは見えてますか? 

近藤:どれだけかかるかはわかりません。でも、頭の中にはちゃんと見えてますよ! その間も、みなさんを待たせるだけじゃなくて、プロセスも楽しませちゃいますから!  come☆backのメンバーやスタッフも、そこの部分はみんな同じです!



- 近藤さんの今後の活動が楽しみですね! ありがとうございました!

 

 

 

 

 

近藤リリカ -come☆back アイドル

幼い頃に市場で見かけたマグロの解体ショーにエンターテイメントの核となる部分を見出し、その後アイドルとして最高のエンターティナーになることを決意。ファンと直接触れ合える機会をたくさん作るべく、売れるための努力を怠らない姿勢はアイドルの鑑である。

 

 

 

 

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