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おとといきやがれ!

何もなし得ていない人たちのマガジン。

1月号 成功メソッド作家 斎藤ジュン・インタビュー

 

 

 

 

 

 

時刻は午前4時30分。
待ち合わせとして告げられた場所は、斎藤氏の近所にある公園だ。成功者の習慣にならうべく早朝散歩を勧められた私は、インタビューがてら、彼に付き添うことにした。そこで語られた、成功メソッドへの思いとはーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「朝はアイデアの時間ですから」

 

 

 

 

 

おはようございます。

 

斎藤ジョン(以下、斎藤):おはようございます(笑)。

 

 

 

いつもこんなに朝早くから散歩してるんですか?

 

斎藤:朝はアイデアの時間ですから。成功者って、みんな早起きだっていうじゃないですか? 実際に成功者と交流したことってないんですけど、どの『密着モノ』でも成功者は朝が早いっていうことになってる。僕は成功者じゃないから、せめてなりきりから始めないと。

 

 

 

えぇっと、斎藤さんは成功者ではないんですか?

 

斎藤:ううん、全然(笑)。僕自身、成功したなんて思ったことは一度もないですし。もっというと、世の中で「成功者」と言われているような人たちって、自分のことを成功者だなんて思ってないんじゃないかと。結局、世間の人が勝手に、ある成果をゴールと見立てて「成功者だ」って騒ぎ立ててるだけなんですよね。でも、彼らにとってそれは「一点」でしかないっていう。試合はまだ続いてるから、一点取ったからって勝利ということではないんですね。

 

 

 

斎藤さん自身が成功者ではないとなると、斎藤さんの作る成功メソッドには説得力が生まれないような気がしますが。その部分はどうやって補っているんですか?

 

斎藤:そこが一番のポイントだと思うんですよね。それこそ最初は成功者のフリをしなくちゃいけないと思っていたんですけど、どうしても無理が出てくるんです。というのは、自分の中の定義として、そもそも「人生に成功はない」というものがありまして。「成功」は時間軸で見ると、あとから意味付けされる時点でしかないですから。

 

 

 

「成功がない」ですか。そうなると、成功メソッド作家としては、根本から見直す必要がありそうですが。

 

 

 

斎藤:そうなんです。ただ、そうやって矛盾を抱えた結果、成功メソッドが書けなくなった時期がありました。その頃は暇だったので近所をよく散歩していたんですけど。当時住んでいたアパートの近くに美大があったんですね。僕は芸術のいろはを知らないので、「美大って何をやってるんだろう?」と素朴な疑問をもちまして。考えてみたら、美大の先生は、必ずしも天才画家ではないな、と。だったら「成功者じゃなくても成功メソッドを書いてやろう」という気持ちになりました。それからは、寝食とバイトの時間以外はすべて、執筆にあてていましたね。

 

 

 

その頃に書いた成功メソッドはどうしてたんですか?

 

斎藤:書いたらすぐネットに載せてました。今でも「成功 方法」とかのキーワードで検索したら、薄っぺらい成功メソッドが書かれたサイトが出てくると思うんですけど。あれ、ほとんど僕が昔に書いたやつです(笑)。当時、成功メソッドを書いてた人って少なくて、書いてすぐネットに載せるのを繰り返していたら、だんだんとネット上に僕の成功メソッドが溢れてきてしまって。記事の母数が多いもんですから、全体で見るとアクセス数も非常に多くて、そのうちのどれかを見た人からの連絡が一時期はとても多かったですね。

 

 

 

売れっ子じゃないですか!

 

斎藤:直接お金になるようなことはなかったんですけど、多方面からの反響が大きかったっていうのはありますね。その頃は仕事としてやっていたわけではないので、納期もありませんでしたが、皆さんの反応を見るのが楽しくてスピード重視で成功メソッドを量産していました。技術はあとからついてくるだろうと思って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「書くだけだったら、5分で1本は仕上げていましたね」

 

 

 

 

 

量産というと、どのくらいのペースでしたか?

 

斎藤:多い時で、日に17本書き上げたことがあります。それこそ、書くだけだったら、5分で1本は仕上げていましたね。さすがに今はそこまで書けないと思いますが(笑)。誰でもそうだと思いますけど、若い時って体力があってやりたいこともたくさんあるのに、それをやるための方法論や、人脈を含めた環境の整え方がわからないんですよね。だからこそ、やりたいことが手につかず、結果として何もしていない状態でいることが多いわけですけど。僕はアルバイトしかしていなかったのと、当時は外に出ることがそこまで好きではなかっので、引きこもってる日が多く、結果的に時間だけがやたら余っちゃって(笑)。やることもないし、ネットサーフィンの片手間、自分も何か作ろうと思うようになって。昔からなんとなく「成功」には興味があったので、成功メソッドを書いてみようということで始めました。そういった時期の経験が今の活動の基盤になっています。

 

 

 

成功メソッドを書いていた割には「成功してやるぞ!」というような野心があったわけではないんですか?

 

斎藤:とにかく暇だっただけですね(笑)。楽器が弾けたり、絵が描けたりしたらそっちで活動していただろうと思います。

 

 

 

斎藤さんにとって、成功メソッドは絵や音楽などといった表現活動と近いところがあるんですね?

 

斎藤:どうなんでしょうね。成功メソッドに芸術性があるようには思えないですし、自分の内側から「表現したい」というような感情が湧き出ることもないので、感覚としてはブログに近いかもしれません。もちろん、成功に関するメソッドですので、誰が手にとっても同じようにインプットできる必要がありますから、すべてが僕の主観というわけにもいきませんが。成功するということについて、あくまで客観的に、分析したことを書きつつも、「斎藤ジョン」という一人の人間のフィルターを通していますよ、という意味で名義が意味を持つのかなとは思いますね。

 

 

 

 

 

「そもそも、僕の名前は『じゅん』のはずだったんですよ」

 

「ある時、役所から届いた書類を確認したら、『じょん』で登録されていたっていう(笑)」

 

 

 

 

 

「斎藤ジョン」という名義はどうやって決められたのですか?

 

斎藤:これ、僕の本名なんですよ。漢字で書くと、斎藤はそのままで、ジョンは、純粋の「純」。そもそも、僕の名前は「じゅん」のはずだったんですよ。ところが、僕の名前が決まった嬉しさのあまり、母が焦って、提出書類に「じゅん」と書くところを「じょん」と書いてしまったみたいで。もちろん、親としては「じゅん」と名付けたつもりでいるので、3歳まで僕は「じゅん」って呼ばれてたんです。で、ある時、役所から届いた書類を確認したら、「じょん」で登録されていたっていう(笑)。もう仕方ないんで、それからは家でも「じょん」と呼ばれるようになりました。ただ、近所のおじいさんおばあさんが買っていた犬が「ジョン」だったので、自治会の間ではしばらく話題になりました(笑)。大人になって改名できると知ったんですけど、今さら面倒ですし、特に名前でいじめられたこともなかったので、今もそのままです。

 

 

 

そんなことってあるんですね

 

斎藤:生まれた時から失敗してるのに、今はこうして成功メソッドを書いている思うと不思議な話ですけれど。

 

 

 

斎藤さんの成功メソッドを読ませてもらいましたが、ちゃんと実践さえすれば本当に誰でも成功できるような気がします。ただ一方で、成功メソッドによってどんどん成功者が増えていけば、次第に斎藤さんのメソッドを必要とする人が減っていくと思うんですけど、今後の展望はありますか?

 

 

 

斎藤:需要がなくなるということですよね? 大丈夫だと思いますよ。たとえば、世界中の人が「成功者」と「これから成功する人」の2つに分けられるとすると、僕のメソッドは「これから成功する人」に向けられた教科書になるわけですよね。ひとくちに「成功者」といっても、すべての人が同じフィールドで成功しているということではないですから。成功メソッドは、あくまで基盤となる考え方、哲学の持ち方を学ぶためにしか機能しません。逆に言えば、それがとても重要なことで、土台を作り上げることで応用が効くようになるわけです。だったら、最初のラインには誰でも平等に立てるようにしようよっていうのがこのメソッドのテーマですね。そのあとは個人が持っている素質や性格、スキルを組み合わせていって欲しいと願っています。

 

 

 

つまり、これからは成功しない理由があるとすれば、単に「やらなかっただけ」という時代になっていくのですね。

 

斎藤:結局のところ、それが一番いいんじゃないかなって思います。

 

 

 

さらなる成功を祈ってます。ありがとうございました!

 

斎藤: さらなるって(笑)。何度も言いますが、僕はそもそも成功者ではないですけどね!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斎藤ジュン 成功メソッド作家

 

フリーターとしてダラダラと過ごしていた20代前半、趣味の一環として成功メソッドの執筆を開始するやいなや、すぐさま頭角をあらわし、インターネットにおける成功メソッド記事のほとんどを書き記したという。本人いわく「僕は成功者ではない」。

 

 

 

 

 

 

 

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