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おとといきやがれ!

何もなし得ていない人たちのマガジン。

すぽん 詩集『5秒で考えたけど言いたかった』

 

 

 

 

 

 

すぽん 詩集

5秒で考えたけど言いたかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お元気ですか!
ハローと登場 魔女っ子ユミちゃん 今年で二十
自転車乗り回し スティック振り回し
魔法であなたを捕まえる
「あの先輩 星野源にちょっと似てない?」
高校の後輩はフランス語選択 青山学院に行ったらしい
ユミちゃんの口癖 サングリアしか飲めないの
リュックはカンケン カットソーはユニクロ
あなたを捕まえるのは不思議な魔法f:id:oshokuji_152:20161024182409j:image

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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歩くだけ
いちごともだち
早めに摘んで
夏がくるまで
あなただけ
いちごともだち
最後に残して
ショートケーキの
春は夢
いちごともだち
蜂蜜かけて
甘くないのは
私だけ

 

  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

  

こんこんこん。
入ってま〜す。
トイレの神様ですか?
いえ、違います。
そうですか。それは失礼しました。

彼はトイレの神様になんの用だったんだろう。

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冗談なんてやめてって
ここが世界の真ん中だって
それで君が笑えばって思ったんだ
雨は止んだ
だけど傘は差したままだった
傘と傘とがぶつかる距離で
「じゃあここで」と君は背を向けた
君が行くのは東新田でぼくが行くのは緑が丘
側とかそういうのじゃなくて
二人は別の街に行く
雨は止んだ
それでも君の顔はぼやけてく
ぼくの声は雨音に含まれ地面に叩きつけられていく
ここは橋の真ん中です
覚えてください、ぼくの名前を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「100円やさい」

ぼくが読みあげたときに彼女は言った。
「それ、方言?」
えっ?
「100円だから、みたいな」
「100円だから、なんなのだろう」
「うーん、買っちゃうのかも」
「なるほどなあ」
彼女はそう言って笑った。
100円だけど、そこに野菜はなかった。

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家族になろう 君とぼくとで
カラダに優しいアロマテラピー
家族になろう 恋じゃなくても
耳にやさしい 愛のメロディ
深夜2時の 街灯の灯りに
照らされた君が 口を開いた
「この灯りも誰かが働いてくれるから点いてるんだよね」
ぼくじゃない誰かのための 君の優しさ
家族になろう 2人じゃなくても
カラダにやさしい アロマテラピー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぽかぽかぽか
ここはクリちゃんの店だよ
ぽかぽかぽか
ここはクリちゃんの店だよ
なんのお店だかは知らない
なんのお店だったのかもわからない
クリちゃんはそれでも笑ってる
「えらいひとがきめたんだ」
ぽかぽかぽか
ここはクリちゃんのお店だよf:id:oshokuji_152:20161103165215j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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パンダはモノクロをやめて駅から2分間、桜色。
空の雲はふわふわと消えて空は一面、青い色。
桜パンダはどこまで行けるかな。
桜パンダはどこまで行けるかな。
カラフルなチョコレート、リンツの銀紙。
シャネルのルージュが唇に浮かぶあの子。
桜パンダはどこまで行けるかな。
桜パンダはどこまで行けるかな。
季節は春、冬が過ぎての春。
あの子の白い肌に桜色が浮かぶまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ずっとあそこで立ってるの、あの人たち」
「何を話しているんだろうね」
「もう、話も尽きて黙ってるのかも」
「ああ、あのときはよかったなあ、とか」
「あのときって、いつだろう」
「もうあのときも思い出せないぐらい立ってるのかも」
「ああ、あのとき、ジャケットが色違いって気づいたとき、とか」
「ああ、それを『あのとき』って初めて言ったときとか」
「あのとき、ねえ」

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「ずっとあそこで立ってるの、あの人たち」
「何を話しているんだろうね」
「もう、話も尽きて黙ってるのかも」
「ああ、あのときはよかったなあ、とか」
「あのときって、いつだろう」
「もうあのときも思い出せないぐらい立ってるのかも」
「ああ、あのとき、ジャケットが色違いって気づいたとき、とか」
「ああ、それを『あのとき』って初めて言ったときとか」
「あのとき、ねえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかA「足疲れた」
いかB「最近どうよ」
いかA「もう足がまわんね〜」
いかB「なんか墨が最近薄い気がするんだよね」
いかA「病気じゃん?」
いかB「健康診断でさ、要センター受診って」
いかA「大丈夫かよ」
いかB「まあ、諦めてるけどね」
いかA「そんなこと言わなくてもいいじゃないか。ほら、これ見ろよ」
いかB「あっ、チケットゾロ目じゃん」
いかA「まぁ、そういうときもあるさ」 

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問題なのはさ、ここに車を停めれば幸せになれるのか、それとも幸せがここに停まっているのか、なんだよ。
前者はいいよね。なんか幸せになれるならなんでもいいよ。
でも後者はどうだろう。
そこに幸せが停まっていたからといって、別にぼくが幸せになれるわけじゃない。
そもそも幸せって停まるものなのかな。
ぼくは動いてるイメージがあるけど君はどうだろう。
だいたい車の形でもしてるのだろうか。駐車場って言ってるしね。ランボルギーニみたいな形なのかな。
まぁ、要するにさ、よくわかんないんだよ。幸せって。
とりあえず乗ってかない?
美味しいたい焼き屋さんが近くにあるんだ。
うん、ぼくは、幸せだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すぽん(@supom503) ものかき 

落ち込んだり、舞い上がったりを繰り返しながら日々を送る。ホットケーキ2枚で粒あんを挟んだものを食べる貪欲さで、今日もせっせと執筆中。

 

 

 

 

 

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